様子をよく見て
力を伸ばしてあげて
東京大学名誉教授
家族・保育デザイン研究所代表理事
汐見稔幸先生
しおみ としゆき せんせい/専門は教育学、育児学。
育児を総合的な視点からとらえた研究を行っている。
この時期は自我が芽生える時期。「自分でやりたい。でも、失敗するかも」という葛藤が生まれますが、失敗しても大丈夫だということがわかれば、挑戦し続ける力につながります。
習い事も、習う理由や「あの曲を弾きたい」といった身近な目標を持つようになります。
大人は、そんな子どもの心に寄り添って、その子の頑張りを認めながら共感してあげる必要があります。
習い事を通じて身に付く力は、親の接し方次第。「この子はどうしたら伸びるんだろう」という視点をもつことが大事です。
「頑張る力」をはじめ
身につく力はたくさん!
ヤマハ目黒センター
大前直子先生
おおまえ なおこ せんせい/幼児科では「楽しい!
また来たい」と思えるようなレッスンを心がけているそう。
一番は「頑張る力」が身につくこと。これは、親や友だちと一緒だから頑張れるのだと思います。そして、難しい曲が弾けるようになるという体験を重ねることで、自己肯定感が高まり、さまざまな壁を乗り越えられる子どもになります。
また、練習を通じて「忍耐力」や「集中力」も養われますし、発表会などの本番で、緊張しながらパフォーマンスすることで「精神力」も培われます。
小学生になると、リーダーシップをとれる子が多いのは、グループレッスンを通じて、協調性が身につくからだと思います。