演奏されている音がドレミファソラシドのどの音なのかを聴き分ける力。この力は、音楽だけではなく、ことばに対する感受性を育てることにも通じます。
演奏された音がどんな音だったのか、どんな音楽だったのかを記憶する力。この力は演奏する力を育てることにも必要ですし、音楽以外の面での記憶力を育てることにも関係してきます。
自分以外の人が出した音を聴いたり聴き分けたり、タイミングをあわせて演奏する力のこと。この力が備わることは、社会性や協調性が身につくことにも通じてきます。
楽器を演奏するためには、脳の指令を受けて、指先を思い通りに動かせるようになることが必要です。楽器を演奏することは、脳や指先、そして体全体を思い通りに動かせるようになる力も育てます。
児期は、脳の神経回路がどんどん発達していくとても大事な時期。
この時期に、親子でレッスンなどを通じて音に関する感覚を高めることは、子どもにとってとても影響が大きいのです。レッスンを通じて、音を聴き分ける能力や記憶する力はもちろん、将来的に言語能力などを高める力にもつながります。
またグループレッスンによって人と合わせることで、他者が演奏する音を聴き分けたり、仲間とタイミングを合わせる力ものびていきます。それにより社会性や協調性などいわゆる非認知的な能力も育まれていきます。
とはいえ難しく考える必要はなく、保護者のみなさんはそういった音楽の幅広い可能性を感じながら、お子さんとのレッスンをぜひ楽しんでください。