あらまき みさこ/専門は発達心理学。子育て支援、家庭教育、保育の質と子どもの発達との関連性を研究している。
児期は、生きるために必要な土台の力が作られている時期。
保護者の方は、練習をしない、曲が弾けないという状況に目がいきがちです。が、目に見える結果や効果ではなく、親子で「音楽って楽しい!」「先生は、ピアノを弾けてすごい!」といった気持ちを大切にするといいと思います。
そういった気持ちが、やがては、社会とのかかわりを持つ力など、生きていくための力を育てることにつながっていきます。
これは他の習い事でも同じ。身体を動かすのが楽しい!新しいことを学ぶのってワクワクする!といった感情が、子どもの心と体を豊かに成長させるのです。
もりもと あつこ/自身も幼児科出身。レッスンでは生徒一人ひとりとのコミュニケーションを大切にしているそう。
マハを通じて、音楽以外につく力には、さまざまなものがありますが、特に「自己肯定感、やればできる力、想像力、集中力、協調性」の5つの力が養われると思います。
例えば、音源を聴くことで豊かな想像力がついたり、グループレッスンでは、周囲と合わせるために集中力も培われます。ただ、そのような力が顕著にあらわれてくるのは児童期になってから。
今は、そういった力をじっくり育てているところですから、焦らず、お子さんに共感の声がけをしながら、親子でレッスンを楽しんでもらえたらと思います。